はい、今夜のMONDO(モンド)のリリース情報です。
その前に昨日発表されたFUNKOによるMONDOの買収について……。
めっちゃ長いので、オルタナティブポスターを見たい方は目次から飛んでください。
FUNKOによるMONDOの買収について
映画やアニメといった、ポップカルチャーをモチーフにしたフィギュアの製造・販売を中核とするアメリカ企業・FUNKO(ファンコ)がMONDOを買収しました。
MONDOの従業員約30名はそのままFUNKOに移籍となるそうです。
チームの雇用が守られたのはよかったですね。
MONDOからのステートメントはこちら。
MONDO・Alamo Drafthouseの共同創業者、Tim League氏からもステートメントが出ています。
コロナ禍によるロックダウンと経営環境悪化に伴い、2021年3月に破産申請をしたAlamo Drafthouse (MONDOの親会社で中堅の映画館チェーン)ですが、2022年に入ってからの営業は好調で、さらに7ヶ所の出店を予定しています。
今回のFUNKOへの売却は、Alamo Drafthouseが本業の映画館経営に注力するために必要な判断ということなのでしょう。
ちょっとせつない話ですが、ここ2年の状況はMONDOとAlamo Drafthoueにはあまりにも辛いものでした。
(もちろん、それは他の事業者にも言えることですが)
FUNKOからは歓迎の挨拶と、直近の大イベントであるSDCCにFUNKO傘下のブランドとして、MONDOの参加がアナウンスされました。
映画やアニメ、ゲーム、コミックにスポーツと幅広いライセンスを扱い、流通と製造網を持つFUNKOと組むことで、MONDOのさらなる飛躍が期待されますが、逆につまらない企業になるのでは、という声もあります。
また、製造業であるFUNKOのサポートにより、MONDOが作るアートポスターが大量生産(オープンエディション)になると良いとの声も見ました。
個人的な視点ですが、FUNKOはMONDOをブランドとして迎え入れてるように感じます。
立て直すための買収ではないということですね。
すでに構築されたクールなブランドをわざわざ変える必要もないので、過剰なコントロールをすることはないでしょう。
MONDOのロゴや過去のアーカイブを使ったライセンス展開はあるかと思いますが、根幹であるアートポスターについては限定生産を継続するのではないでしょうか。
MONDOが作るアートポスターのコストを試算すればわかりますが、1つのポスターで得られる利益はさほど大きくありません。
(コストについてはDL Screenprintingの料金表と、ライセンス使用料の相場から大まかに推測できます。)
それでも、メジャー大作からインディーズまで幅広いモチーフを多様なアーチストとコラボレーションし、ほぼ毎週、年間200種以上も継続してリリースできるのがMONDOの強さ。
このブランド力を維持するためにも、クォリティはそのままに継続してリリースすることをFUNKOは期待していると思います。
※今でも発送まで4~5ヶ月かかる(印刷所が空いてない)のに、限定数をやみくもに増やしたり、オープンエディションにすることは、さらなる遅延を招くので、現実的ではないと思います。ハイ。
と、かなり長くなってしまいました。すみません。
昨日、発表を見た時はテンパってツイッターに”FANKO”と書いてしまいました。
恥ずかしいですねぇ。
MONDOもこの19年いろいろありましたが、ここから新たなスタートです。
円安で涙目ですが、応援していきましょう。
さて、今夜はシリーズ完結編の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の公開を記念して、
アートポスターが2種リリースされますよ!
<引用元>
JURASSIC WORLD DOMINION (Posters) (On-Sale Info)
Phantom City Creativeによる『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
Phantom City Creativeよるアートポスターは新たに登場する最恐の恐竜・ギガノトサウルスをどーんと中心に据えたワイルドなデザインです。
皮膚の表現が見どころですね。
闇夜の森林の中にギガノトサウルスが浮かぶ、バリアントが素敵です。
ユニバーサル版権なので、日本への発送は多分NG。
FUNKO傘下になったことだし、今後この辺がクリアになるといいですね。
前半あれこれ書いたので、今日もさっぱりした説明ですみません!
それでは~。
【おまけ】テキサス州のアートハウス・MONDO(モンド)について
アートハウスMONDOの作品について知りたい方はこちらの本がおすすめです。
原著と日本語版の比較記事を書いていますので、よろしければご覧ください。
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