【まもなくリリース情報】映画『裸のランチ』『哀しみのベラドンナ』劇場用ポスターが復刻!

アートポスター情報

あら、もう9月も下旬!
気づけば3ヶ月近くブログ放置!
いやーひどいですね……。

今年の夏もいろいろありましたが、サマソニ行ったり、富士山登ったり……。
特に思い出深いのはサマソニでBRING ME THE HORIZONのオリヴァー・サイクスさんと同じ写真に収まってしまったことですね。人生何が起きるかわかりません。

BRING ME THE HORIZONが来日記念で制作した攻殻機動隊とのコラボポスター、東京と大阪
揃えました。
大阪バージョンはトレードで入手できたのはホントにラッキーでした。
近い内にマット作って額装予定です。

さて、オルタナティブポスター系は食指が動かない今日このごろですが、今朝の旧作ポスターリイシュー2連発はうれしい驚きでした。
そんなわけで久しぶりのブログ更新です。

映画『裸のランチ』日本版ポスターがスクリーンプリントに!

1992年公開、デヴィッド・クローネンバーグ監督のいっちゃってる映画です。
あるよでないよなストーリーの中、奇怪な生物がそこかしこにいる世界でウィリアム・バロウズ氏の分身である主人公が放浪する、観る人を選ぶ作品です。
バブルの残り香がまだあった当時、この映画は丸の内ピカデリー2系のブロックブッキングでロードショー公開されました。わかりやすくいうとほぼすべての都道府県で上映されたということです。いい時代でしたね。
この予告も松竹系の劇場で何度も観ました。

デヴィッド・クローネンバーグ監督は『スキャナーズ』『ヴィデオドローム』のカルト的な人気から『ザ・フライ』『戦慄の絆』の流れで、異常なんだけど一般人にも響く映画を造る監督として評価が定まった頃。
バブルの余波で日本企業が文化事業に意欲的だったこともあり、1993年には渋谷西武で『デヴィッド・クローネンバーグの世界』という回顧展(多数のクリーチャーやプロップが渋谷西武SEED館に大集合)まで開かれてましたねぇ。
足繁く通いましたが、完全にどうかしてると思ってました(笑)。

引用元 http://pop270.com/ywp8700/taboo/exhibition.html

日本公開時、『裸のランチ』は2種のポスターが制作されました。

引用元 https://ei-gataro.hatenablog.jp/entry/2023/08/17/045155

なかなかアバンギャルドですよね。
思えば、ミニシアターが盛り上がっていた当時、クールなデザインがたくさんありました。
権利元から制作上の制約が緩かったこともありますが、オルタナティブポスター的アプローチが許されれていた時代ですね。
『裸のランチ』で多く知られる、顔がタイプライターのデザインは、日本ではビデオリリースから出てきたものです。

引用元 https://amzn.to/3Ba4M9z

で、長くなりましたが、長らくプレミアが付いていた、空山基氏のイラストレーションを大胆にフューチャーした『裸のランチ』ポスターが14色のスクリーンプリントで発売されることになりました。
しかも今夜!(午前1時)。

『裸のランチ』
The Naked Lunch
by 空山基

24″x36″ , 125部
US$75
BNGにて、日本時間19日午前1時リリース
『裸のランチ』クォーツバリアント
The Naked Lunch Quartz Variant

by 空山基
24″x36″ , 50部
US$95
BNGにて、日本時間19日午前1時リリース

公開当時はB1とB2サイズで制作されたデザインを24×36インチにリサイズしているため、若干の違いはありますが、権利元承認の上、映倫や松竹富士のロゴまで入った完全なデザインを14色のスクリーンプリントで買えるってかなり凄いことだと思います。
92年当時のオリジナルが素晴らしいのはもちろんですが、コート紙にCMYK印刷したポスターとは別物の質感を持つものになりそうです。
※まぁ、オリジナルの版下を使っているとは思えないので、イラスト部分以外はBNGやVice pressお得意のスキャンしたデータを補正したものだと思いますが。

50部限定のクオーツバリアントは「スタードリーム-FS」というメタリックパールを両面にコートした用紙を使ったものです。より美術品的な仕上がりになるではないでしょうか。
ウチはレギュラーで十分です。

長篇アニメーション映画『哀しみのベラドンナ』の劇場用ポスターがリイシュー!

『哀しみのベラドンナ』は1973年の公開された日本のアバンギャルドなアニメーション。
虫プロダクションが手掛けた最後のアニメとして知られる作品ですね。
実験的手法や耽美的な作品世界が後年評価され、近年ではアメリカで4Kリストアされました。

なにより圧巻なのがイラストレーターの深井国氏が手掛けた美術・原画の数々なのですが、制作当時は資料として保管する概念がなく、その大部分が散逸してしまいました。
この度、編集者・竹熊健太郎氏が発起人となり、4Kリストアのデータを元に、デジタル技術と深井氏の監修によって美術原画を可能な限り復元するプロジェクト(クラウドファンディング)がスタートしました。

プロジェクトは2段階あり、第1段階が『復元費用の捻出』、第2段階が「豪華画集制作」となっています。
詳しくはこちらのプロジェクト概要を御覧ください。

長篇アニメーション映画『哀しみのベラドンナ』の失われた美術原画を復元し、
アート作品として甦らせたい
https://motion-gallery.net/projects/belladonna

今朝からスタートした第1段階のクラウドファンディングは現在約180万円。
目標が300万円ということで、自分も早速参加しました。
作品自体が好きなこともありますが、このポスターが復刻されるということで……。

引用元 https://motion-gallery.net/projects/belladonna
引用元 https://motion-gallery.net/projects/belladonna

公開時に日本ヘラルドが制作したB2ポスター2種。
レイアウトが素晴らしく、背景に使用した金、銀のインクがなんともゴージャスで、
大作として打ち出したかった虫プロダクションと日本ヘラルドの気合を感じます。
どちらもオリジナルポスターは中古市場で高騰しており、手を出すにはちょっとな〜という感じでしたが、なんと今回のクラウドファンディングに参加すると劇場用B2ポスター2種の復刻版がリターンとして入手出来るのです。
金、銀の表現も含めて復刻されるということで、これは参加しないわけにはいきません。
ぜひ、興味のある方は参加してください。たったの1万円です!
※こちらは版下はありそな感じがしますが、どのような素材で復刻されるのか、その辺りも聞いてみたいものですね。

複製原画のリターンもあるので、追加の参加も検討中ですが、そこに『裸のランチ』が……。
アイアン・メイデンの来日もあるのに……。
実に悩ましいですね(笑)。
それでは、また。

コメント