MONDO リリース情報 | 『片腕カンフー対空とぶギロチン』映画アートポスターリリース

オルタナティブポスター情報

はい、今夜のMONDO(モンド)のリリース情報です。

MONDO買収のしんみりムードをブチ壊す、『片腕カンフー対空とぶギロチン』のアートポスターが登場。
今夜リリースは縦バージョン2種(レギュラーと広東語バリアント)ですが、イギリススタイルの横バージョンも用意されています。
横バージョンはAlamo Drafthouseがニューヨークのスタテン島に準備中の映画館内にあるバー『空飛ぶギロチン(FLYING GUILLOTINE)』にて、展示・販売されるようです。
イメージが出ていますが、Alamo Drafthouse、ウータンクランとRZAとのコラボレーションによるカンフー映画オマージュのバーです。
良い意味で狂ってますね。

<引用元 Alamo Drafthouse

<引用元>
MASTER OF THE FLYING GUILLOTINE (Posters) (On-Sale Info)

映画『片腕カンフー対空とぶギロチン』とは

創刊~2000年代の映画秘宝を読んでいた方には説明不要かと思いますが、
映画『片腕カンフー対空とぶギロチン』は1976年に公開された香港映画です。
主演・監督はいろんな伝説を持つジミー・ウォングさん(R.I.P.)。
ジミーさんの当たり役だった片腕剣士をカンフーに置き換えて大ヒットした『片腕ドラゴン』、その続編が『片腕カンフー対空とぶギロチン』です。
クレイジーな僧侶風ギロチン使いが操るキーアイテム「空とぶギロチン」について説明書くと長くなるので省略しますが、いろんな要素を深く考えず、著作権もスルーでミックスした作品。
全体に流れるチープ感はB級の極みではありますが、なんとも滋味深い映画です。
日本公開時のポスターとか今見てもワクワクしますね!

<引用元 aucfree>

日本公開後は長らく観ることは出来ませんでしたが、クエンティン・タランティーノ監督がお気に入りの作品と公言したことがキッカケで再評価。
2004年にはレストアされたマスターを使用したDVDが日本でも発売になりました。
映画秘宝プロデュースで新宿ミラノ座でイベント上映も行われ、ジミーさんをこの目で見たのも良い思い出です。

ブルーレイ未発売なので処分できない2004年版DVD。
コラージュで作られたこのデザインもオルタナティブと言えますね。

同監督の『キル・ビル Vol.1』でゴーゴー夕張が振り回す武器は、『片腕カンフー対空とぶギロチン』のオマージュと聞いたことある方も多いのではないでしょうか。
そして、そのゴーゴー夕張が登場する、Rockin’ Jelly Bean先生のMONDOのアートポスターがこちら。宝物です。

長くなりましたが、タランティーノ監督以外にも多方面に影響(ストリートファイターIIのダルシムの元ネタなど)を与えた『片腕カンフー対空とぶギロチン』。
MONDOによる初のオルタナティブポスターがこちらです。

Denys Cowan氏、Bill Sienkiewicz氏、Chris Sotomayor氏による共作『片腕カンフー対空とぶギロチン』

『片腕カンフー対空とぶギロチン』レギュラー
MASTER OF THE FLYING GUILLOTINE Regular
by Denys Cowan, Bill Sienkiewicz, and Chris Sotomayor

US$60
24″ x 36″
日本発送可(US$31.23)
200枚、10月発送
『『片腕カンフー対空とぶギロチン』広東語バリアント
MASTER OF THE FLYING GUILLOTINE Cantonese Variant
by Denys Cowan, Bill Sienkiewicz, and Chris Sotomayor

US$80
24″ x 36″
日本発送可(US$31.23)
100枚、10月発送

コミックアーチストのDenys Cowan氏Bill Sienkiewicz氏Chris Sotomayor氏が手がけたこのポスターは、アメリカンコミックやグラフィックノベルの作画手法(ペンシラー、インカー、カラリストによる分業制)で作られています。

記憶に新しいところでは、Bill Sienkiewicz氏は映画『THE BATMAN』のIMAXポスターを担当してましたね。

THE BATMAN』 IMAXプロモーションポスター
by Bill Sienkiewicz

<引用元 IGN>

ギロチン使いと空飛ぶギロチンにフォーカスしたため、片腕ドラゴンがどこかに行ってしまいましたが、この切り取り方がオルタナティブポスターの面白さということで……(笑)。
レギュラーの空飛ぶギロチンがロゴを切り裂くデザイン、最高ですねぇ。
香港映画ならではの広東語バリアントは、タイトル部分が80~90年代によく使われていた写研のフォント「ゴナ(モリサワの新ゴ)」風となっており、こだわりを感じます。

個人的には80年代の薄暗い映画館に貼ってそうなレトロ感が素晴らしい、レギュラー一択です。
このプロジェクトはFUNKO買収前から進行していたと思いますが、
他のアートハウスではオフィシャルライセンスで出すことが難しい、この種の映画についてもフォローし続けてほしいものですね。

それでは~。

MONDOのオフィシャルサイトはこちらから

【おまけ】テキサス州のアートハウス・MONDO(モンド)について

アートハウスMONDOの作品について知りたい方はこちらの本がおすすめです。
原著と日本語版の比較記事を書いていますので、よろしければご覧ください。

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