今夜のMONDO(モンド)のリリース情報です。
映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の公開(アメリカでは3月4日から)を記念して、Francesco Francavilla氏によるアートポスターがリリースされます。
来週の日本公開が楽しみな作品ですねぇ。
ブロックバスター系の映画公開に合わせ、MONDOがオルタナティブポスターを制作することは度々ありますが、映画本編のネタバレ要素はほぼ組み込まれないのが慣例です。
(ポスター制作のためにアーチストが試写を観ることはほとんどないようです)
ワーナーから提供された断片的なイメージから、同氏が構築する世界観が楽しみですね。
リリース情報に続いて、渋谷PARCOでスタートした、DC ポップアップストア『DC POP UP STORE &MONDOギャラリー』で掲示されているMONDOによるポスター18点の紹介もあります。
今日の投稿は長い(画像20点)ですが、よろしくお付き合いください。
<引用元>
THE BATMAN by Francesco Francavilla (On-Sale Info)
Francesco Francavilla氏による『THE BATMAN-ザ・バットマン-』 レギュラーは受注生産!
フログ書いてたらアートが公開されました。
レギュラーはFrancesco Francavilla氏、初の受注生産です。
物憂げなトーンがクールですねぇ……。
降りしきる雨の冷たさとスーツの質感を伝える筆致が圧巻です。
デザインが素晴らしいポスターの場合、レギュラー、バリアントどちらを選ぶか悩みますよね。
両方買ってこそコレクターとの考え方もあるようですが、自分はアーチストが自信を持って送り出すのがレギュラー、レギュラーでは試みなかった野心的な表現や別の可能性にトライした物がバリアントと考えているので、基本はレギュラーで満足派です。
(と言いつつ、好きなポスターは両方押さえることもありますが)
レギュラーは受注生産なので、受付期間中に注文すれば必ず手に入ります。
国立映画アーカイブで開催中の『MONDO 映画ポスターアートの最前線』でMONDOを知った方のデビューには最適ではないでしょうか。
リリースの瞬間はバリアント狙いのユーザー、botとの戦いで1分ほどサイトが重くなると思いますが、レギュラー狙いなら焦る必要はありませんので、のんびり購入しましょう。
※シリアルナンバーにこだわる方は早めに会計するに越したことはないですが、これまでの経験では精算順でシリアルナンバー振られるとは限らないみたいです。
MONDOのオフィシャルサイトはこちらから。
行ってきました『DC POP UP STORE &MONDOギャラリー』
さて、早速行って来ました渋谷PARCO 3階。
中央エスカレーター脇の一画が会場です。
店内の装飾の配置はほぼイメージ図のまま。
レジ脇の壁面に10枚のポスター、パイプを組み合わせたディスプレイコーナーに8枚のポスターが飾られています。
掲示されているポスターの数々について、特に会場内で解説はありませんでした。
物販メインのポップアップストアなので、ポスターはあくまで装飾の一部。
しかし、『MONDOギャラリー』と銘打っているなら国立映画アーカイブの展示のようにアーチスト名とタイトルくらいは出しても良かったのでは……と思います。
展示で気になった点を書き出しておくと……。
・シリアルナンバーがエディション数の最終番号のポスターが多い。
また、シリアルナンバーがないポスターが多数。
→最終番号は一般ユーザーが狙って買えるものではないので、展示しているポスターはコレクターから借りたものではないようです。
また、コミックのカバーアートをアートポスター化した8点+数点のポスターにはシリアルナンバーが入っていませんでした。
そこから察するに、今回の展示物は
・MONDOが所有、もしくは権利元のワーナーブラザース、DCに贈呈されたアートポスター。・テスト用プリント、もしくは権利元チェック用のプルーフ(校正刷り)。
ではないかと思われます。
※追記(22/03/13)
福岡会場にはコミックのカバーアートのアートポスターが壁に直貼りだったので、ここから察するにポップアップストアの装飾用に用意されたデータを出力したものと思われます。
(枚数限定かつ、1点5000円以上するスクリーンプリントを壁に直貼りするはずがない為……)
スクリーンプリント展示という言葉が宣伝で大きく出てこないのには理由があったのですね。
MONDOのブランド名を冠した、このようなライセンス事業を各国の事業者と展開したい思惑がMONDO側にあり、その試金石が今回のポップアップストアなのかも知れません。
・Phantom city creativeの作品が多い。
→アニメーションシリーズ『バットマン(Batman: The Animated Series)』をモチーフにした作品を多く手がける、Phantom city creativeのアートポスターが6点。
しかもその内3点がバリアントという好きな人にはたまらないセレクトでした。
また、Phantom city creativeがアートディレクションを行った『バットマン』のレコードジャケットが多数展示してあります。
・1989年以降のバットマン映画のアートポスターは1枚(『タンブラー』)のみ。
→会場のイメージ図に入っていたポスター画像には、コチラ↓が入っているように見えたのですが、Martin Ansin氏の『バットマン(1966)』に変わったようです。
『バットマン(1966)』は最高なので、展示変わって全然アリでしたが、バットマン映画のアートポスターが目当ての方には物足りない内容かもしれません。
では、展示物をまとめて紹介します。
※画像をクリックすると引用元のページに飛びます。
『DC POP UP STORE &MONDOギャラリー』展示中のアートポスター18種一挙紹介
今回の展示物の中で最もレアなのは『バットマン/マスク・オブ・ファンタズム』のレギュラーです。
2017年のMONDO-CONにて開催された、『バットマン/マスク・オブ・ファンタズム』のイベント上映に合わせてリリースされたもので、会場で完売したためオンラインの販売はなし。
MONDOのオフィシャルサイトにも商品ページが存在していません。
ebayで購入できると思いますが、ある意味幻のアートポスターです。
長くなりましたが、『DC POP UP STORE &MONDOギャラリー』の展示物の紹介でした。
会場ではMONDOからリリースされたバットマンシリーズのフィギュアや、DC映画のヴァイナルが販売されています。
ヴァイナルに関してはLP7枚組の『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』サントラBOXが目を引きました。
全般的にMONDOの商品はオンラインで直接購入した方が安いと思いますが、現物見て検討できるのはいいですね。
国立映画アーカイブの展示と比べると、MONDOが積極的に関わっているように思えませんが、ポップアップストアの運営会社にロゴ入りTシャツ(6380円)の許諾を出すくらいなので、マーベルやスター・ウォーズでも同様の展開がありそな予感がします。
興味のある方はぜひチェックしてくださいね。
それでは~。
テキサス州のアートハウス・MONDO(モンド)について
アートハウスMONDOの作品について知りたい方はこちらの本がおすすめです。
言語と日本語版の比較記事を書いていますので、よろしければご覧ください。
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