MONDO リリース情報 | Netflix配信ドラマ『ウェンズデー』、映画『大アマゾンの半魚人』オルタナティブポスターリリース

オルタナティブポスター情報

久しぶりの投稿ですね。
オルタナティブポスターに関して取り上げるネタがない日々で、気付けば3ヶ月経過している感じです。
FUNKOによるMONDOのポスター事業縮小から、すっかり元気がなくなってしまったオルタナティブポスター、アートポスター界隈ですが、これからどうなるんでしょうねぇ……。

MARVEL、SW、MCU、DC、トランスフォーマーとそれなりに買う人がいそうな版権のリリースはあるものの、野心的なアプローチのポスターはほとんど見かけなくなりました。
※プライベートコミッション中心のアーチストは追っかけてないので、どこかで盛り上がってるのかもですね。
※日本のオルタナティブポスターは独自の閉じたもの(特定の座組みでしか成立しない)として進化(?)しているみたいです。

と、ここで景気付けの1曲をどうぞ。
新体制BABYMETAL初の楽曲に、なぜかRage against the machineのトム・モレロ氏が参加(PVにも登場)しました。
エクストリーム・ジャパニーズテイスト・ニューメタルとも呼ぶべきどうかしている楽しい楽曲です。

さて、そんな中、Tyler Stout氏の新作アートポスターがリリースされました。
サンフランシスコとポートランドで開催された、Spoke Art主催のミステリームービー上映会のために作成した、とある映画のアートポスターが3年越しのリリースです。

はい、圧巻ですねぇ。
この2種の他にSpoke Artのオンライン販売用に用意されたメタリックバリアント(フォイル紙にスクリーンプリント)が存在します。
SNSに流れる情報をまとめると、このポスターは権利元(スタジオ、制作会社)の承認を得ていない非公式アートポスターです。

オルタナティブポスター、アートポスターは一般的に劇場公開時に制作される宣伝用ポスターのカウンター(別アプローチ)として、後々制作されるわけですが、そのため特定の日付や場所を記載することはありません。
今回、Tyler Stout氏とSpoke Artが制作したポスターはあくまでイベント開催記念が主であり、劇場公開作品の宣伝用ポスターとは一線を画すもの、という位置付けです。

MONDO(モンド)は権利元から許諾を得るようになる以前(2009年頃まで)、Alamo Drafthouseの旧作上映イベントの記念という名目でオルタナティブポスターを制作していました。
当時のポスターには上映日と上映会場がしっかりと記載されており、今回のポスターもこれに準じたものと理解した方が良いかと思います。

「ロボコップ(2008)」レギュラー
Poster by Tyler Stout
36″x24″

Tyler Stout氏は基本的に権利元の許諾がないプロジェクトには関わらない人ですが、以前から交流があるアートハウス(Spoke Art)の上映イベント記念ということで参加したのだと思われます。
本ブログの趣旨(権利元の承認を得たポスターを紹介)と外れてしまいますが、非公認でも販売をギリギリ許される、「上映イベントのために作成したポスター(日付と会場名入り)」ということで紹介しました。

なお、Spoke Artでの販売も予定されていますが、あくまで『ミステリームービー上映会』のポスターとして販売されるため、サムネイルにはモザイクがかかるようです。
スタジオジブリ作品や日本のアニメに関しては普通にオルタナティブポスターを制作・販売しているSpoke Artですが、ハリウッドには相当気を遣っているというのがなんともですね。

※追記(2023年9月15日 23:00)
いやー、しみじみ良いデザインですね。
躍動感のある赤の使い方が印象的なレギュラー(サンフランシスコ エディション)が圧倒的人気なのですが、ウチにはバリアント(ポートランド エディション)がやってきます。
オンライン販売で購入できました。
2枚揃えたいところですが、まずエディション数が250と少ないバリアントから……。
(レギュラーは2次流通で出回っていますが、バリアントは上映会から15日経過しても未だ出ていません)
また、ポートランドの上映会にはTyler Stout氏も参加しており、バリアントのみサインを書き込んだことも選択の理由です。
Spoke Artとの契約の縛りか、このポスターのAPを販売する可能性はほぼないらしく、作者のサインが書き込まれたバリアントは貴重なものになりそう。
Shiny and chromeな塊感のある配色を見るのが楽しみです。

※追記(2023年9月30日 15:00)
ポートランド版、届きました。
ありがとう Spoke art。

コレクター商品、全般的にそうですが、SNSだとどう書いても「買いました自慢」に思われがちですよね。それがキモくて随分投稿減りました。

それはさておき、サンフランシスコ 版を遠い知り合いとのトレード(1:2)で入手しました。
到着まで気が抜けませんが……。
ご縁を感じてebayで買ってもよかったのですが、Spoke artがルールとして設定していた「ポスターを購入できるのは3バージョン通じて1枚のみ」に則り、お金を使わずに入手してみました。
到着したらいっしょに壁に掛けたいと思います。

———-  追記ここまで  ———-

さらに話は変わって、MONDOから今夜リリースされるオルタナティブポスターの紹介です。
SDCCのポスターリリースから随分と沈黙が続いていたMONDOですが、オルタナティブポスターの新作が登場しました。
ポスター事業の縮小で、コラボするアーチストが多数離脱したMONDO。
今夜のリリースはインドネシアのイラストレーター、Wickana氏による初コラボ作と、Sara Wong氏の新作です。

<引用元>
WEDNESDAY + CREATURE FROM THE BLACK LAGOON (Posters) (On-Sale Info)

Wickana氏による、Netflix配信ドラマ『ウェンズデー』アートポスター

ウェンズデー』レギュラー
WEDNESDAY Regular
by Wickana
US$80
24″ x 36″ , 265枚
11月発送
日本への発送可(送料US$31.23)
日本時間15日、午前1時からmondoにて販売
ウェンズデー』フォイルバリアント
WEDNESDAY Foil Variant
by Wickana
US$110
24″ x 36″ , 140枚
11月発送
日本への発送可(送料US$31.23)
日本時間15日、午前1時からmondoにて販売

シーズン2の制作も決定した、ティム・バートン監督によるNetflix配信ドラマ『ウェンズデー』のオフィシャルアートポスターは、Wickana氏のゴステイストが全開のアプローチです。
ウェンズデーのご先祖様であるグッディ・アダムスが印象的です。
白黒のレギュラーと、紫のフォイル紙を使ったバリアント、このテイストの作品しては珍しく24×36インチと迫力あるサイズとなっています。
しかし、レギュラーも80ドルの時代になってしまったのですね。

Sara Wong氏による、映画『大アマゾンの半魚人』オルタナティブポスター

『大アマゾンの半魚人』
Creature from the Black Lagoon

by Sara Wong
US$50
24″ x 36″ ,165枚
11月発送
日本への発送可(送料US$31.23)
日本時間15日、午前1時からmondoにて販売

Sara Wong氏によるユニバーサルモンスターシリーズ3作目です。
アート感強めの作風は評価がわかれるところですが、これがMONDOらしいとも言えます。

本日リリースの2作は少数の限定版であることから、おそらく旧制作チームの作品ではないでしょうか。
今年3月にあれだけの啖呵を切って制作チームを切ったわけですから、そろそろ新しいMONDOらしさを提示してほしいものです。

今日はこのへんで。
それでは~。

MONDOのオフィシャルサイトはこちらから

【おまけ】テキサス州のアートハウス・MONDO(モンド)について

FUNKOによる買収以前のアートハウスMONDOの作品について知りたい方はこちらの本がおすすめです。
原著と日本語版の比較記事を書いていますので、よろしければご覧ください。


コメント