はい、今夜のMONDO(モンド)のリリース情報です。
リリース情報の後にニュースをいくつか書いてますので、気になる方は目次から飛んでください。
さて、今夜はギレルモ・デル・トロ監督最新作『ナイトメア・アリー』、アメリカにおけるDVD、ブルーレイリリース開始に伴うオルタナティブポスターが登場します。
<引用元>
NIGHTMARE ALLEY by Daniel Danger (On-Sale Info)
Daniel Danger氏による悪夢感満載の『ナイトメア・アリー』
今週末から公開の『ナイトメア・アリー』をDaniel Danger氏が描きます。
映画本編を楽しみにしているので、予告は見ておらず、どんな展開なのかさっぱりわかりません。
そのため、このアートポスターで描かれていることが何なのか語ることもままならない感じです(笑)。
ハッピーな展開でないことだけは確かですね。
ギレルモ・デル・トロ監督の前作『シェイプ・オブ・ウォーター』、前々作『クリムゾン・ピーク』のアートポスターをMONDOが手掛けていますが、そのどちらもDaniel Danger氏の作品でした。
圧倒的な廃墟の描写に定評がある同氏ですが、『ナイトメア・アリー』では悪夢感がより強調されているようです。
なお、バリアントはメタルインクを使用しているそうで、かなり渋い仕上がりになりそうですね。
Attack Peter氏によるMONDO展限定活版印刷カードが販売スタート
3月27日まで開催中のMONDO展こと『MONDO 映画ポスターアートの最前線』限定のグッズが登場しました。
Attack Peter氏による、東宝怪獣の活版印刷カード4枚組です。
MONDO展が開幕した時からポストカードの販売が予告されていましたが、良い意味で予想を裏切ってくれました。
制作過程の動画がMondoから出ました。
手作り感あっていいですね。
Attack Peter氏がここ数年発表してきた、リノカットゴジラポスターシリーズは日本への発送は出来ませんでしたが、この活版印刷カードは今のところ日本国内限定販売です。
※エディション数は1200セットと記されており、国立映画アーカイブで500セット販売。
京都国立近代美術館でもおそらく同数の販売となるため、残り200セットをMONDOが販売する可能性もあります。
権利元の東宝が異例の日本向けライセンス許諾を出したのには、国立映画アーカイブ主催のイベントということが関係しているのでしょう。
関係各位に感謝です。
活版印刷カードをまとめている帯にクレジットが記されており、The Press Roomによる印刷です。
The Press Roomについては以前紹介しましたが、Alamo Drafthouseが2019年に受け継いだ、約60000枚の映画広告の原版(鉛版)を後世に残すために作られたセクション。
現在の拠点はニューヨークのAlamo Drafthouse Lower Manhattanにあり、活版印刷のプリントショップ、バー、活版印刷関連の展示を行っています。
また、1950~70年代にかけて映画宣伝の主流であった、活版印刷によるチラシや新聞広告に使われた原版から選び抜かれたデザインを、ポスターやラッピングペーパー、パズルなどグッズ化して販売も行っています。
The Press Room オフィシャルサイトはこちら
The Press Roomが所有する1965年製の活版印刷機を使い、リノカットの原画から起こした版で印刷された4枚のカードには、ゴジラ、ミニラ、ヘドラ、メカゴジラ、ガイガン描かれておりとてもキュートです。
※シンプル故に写真で全体をアップすると、悪用されることもあるため、内容は実物でご覧ください。
手間暇かかったこの活版印刷カード、気になる方は早めの入手をお勧めします。
Greg Ruth氏による『ガンパウダー・ミルクシェイク』は幻の作品に……
次は悲しいお話です。
先週末から日本公開がスタートした『ガンパウダー・ミルクシェイク』。
昨年7月、Netflix(アメリカ)での配信スタートに合わせ発表されたものの、発売前日にリリース延期とされていた、MONDOのアートポスターの顛末が明らかになりました。
※何度見ても良い意味でどうかしているデザインですね。
昨日、映画観賞後にこちらをツイッターに投稿したところ、作者のGreg Ruth氏からリプライが届きました。
詳しい事情はわかりませんが、
このプロジェクトはスクリーンプリントでの発売は見送られたそうです……。
※プロモーション素材としては封印されていないようなので、アートワーク自体は今後スチールブックなどに流用されるかもしれません。
Mondoでは、万人が見て素晴らしいと思っても、権利元が許諾しないとリリースは出来ません。
発売前日に中止になるのは異例のため、余程のことがあったのでしょう。
それにしても残念です。
さらに昨年の『花様年華』からスタートしたはずの、 ウォン・カーウァイ監督作品のアートポスター(並びにサントラヴァイナル)リリースについて、Greg氏に聞いてみたところ、いくつか難があり、企画自体が止まった状態であることがわかりました。
これもショックですねぇ……。
制限のある中で作られるからこそ、Mondoがプロデュースする作品はオフィシャルアイテムを名乗ることができるわけですが、その影にはいくつも似たようなことがあるのでしょうね。
Greg Ruth氏に感謝しつつ、同氏が生み出す次のアートに期待しましょう。
できることならプライベートコミッションでさらに狂った『ガンパウダー・ミルクシェイク』を作りたいのですが、出資者集まらないとなんともですね。
興味がある方はご連絡ください(笑)。
それでは~。
【おまけ】テキサス州のアートハウス・MONDO(モンド)について
アートハウスMONDOの作品について知りたい方はこちらの本がおすすめです。
原著と日本語版の比較記事を書いていますので、よろしければご覧ください。
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